急成長する新興市場・ベトナム食トレンドの発信地である欧米では、代替肉やオーガニック食品、ノンアルコール飲料といった新しい潮流が日々生まれ、グローバル化の進展とともに世界各地に広がりを見せている。では、急速な経済成長を遂げる東南アジア市場において、このような欧米発の食トレンドはどの程度浸透しているのだろうか。本連載では、ベトナム、タイ、インドネシア、カンボジアの4カ国を対象に、各国の主要スーパーマーケットで「代替肉」「オーガニック食品」「ノンアルコール飲料」の3カテゴリの普及度合いを調査し、実態に迫る。第1回は都市も地方もダイナミックに進化を続けるベトナムを調査する。近代化による生活習慣病が課題©︎iStockベトナムの食文化は、米や麺を中心に野菜やハーブを多用したバランスの良い健康的な食事が特徴。地域ごとに特色があり、北部はあっさりとした味付けで中部はスパイシー、南部は甘味や酸味を活かした料理が主流である。買い物は鮮度や価格を重視して店頭で食品や食材を購入するのが主流で、購入場所としてはスーパーマーケット(79%)、ローカル市場(74%)が最も一般的に利用されている。近年では都市化や経済成長に伴い、外食やデリバリー利用が急増し、加工食品や冷凍食品の需要も拡大している。一方で、ファストフードや揚げ物、糖分の多い飲料の普及による生活習慣病が社会問題と化している。特に若年層を中心にベジタリアンやヴィーガン向けメニュー、オーガニック食品、スーパーフードへの関心も高まっており、伝統と現代的な健康志向が融合した食文化の変化が進んでいる。中流〜上流層向けの3店舗を視察今回の調査対象店舗は以下の通り。Lotte Mart(ロッテマート)AEON(イオン)Annam Gourmet Market(アンナムグルメマーケット)また、店舗ごとの品揃えは以下のよう…