2026年6月10日、タイ・チェンマイ県の県庁舎エリアで「Mango Fine Dining Experience(マンゴー・ファインダイニング・エクスペリエンス)」が開催された。「第15回チェンマイ県マンゴーと特産品の日」の中核企画で、ブンルア・タンマタラヌラック副知事や県の農業担当者、地元事業者らが参加した。地元産マンゴーを主役に、ファインダイニングとシェフズテーブル形式の国際的なメニューを提供。農産物を高付加価値製品へ引き上げる狙いだ。来場者の関心は高く、強い印象を残した。マンゴーを高級料理に変える発想©︎Unsplashチェンマイは良質なマンゴーの産地として知られるが、生鮮販売だけでは価格競争に陥りやすい。今回の事業は、コミュニティ企業の商工業振興を専門とするプーミ・コッチャニン氏がクリエイティブディレクターを務め、3人のシェフと共にメニューを設計した。第1皿をティン氏、第2皿をペー氏、第3皿をナティー氏が担当。マンゴーを塩唐辛子で食べる味わいを再現した特製ソースなど、地域色を生かした一皿が並んだ。料理は天然素材から作る環境配慮型の器で提供され、資源を無駄なく使う姿勢を打ち出した。同事業は地域企業と農業観光をつなぐ連携モデルと位置づけられ、次はメーリム郡への展開を予定する。チェンマイ県は高付加価値農業の都市、そしてフードツーリズムの目的地を目指す。生産者と観光をつなぐ価値©︎Unsplash来場者にとって、見慣れたマンゴーが高級レストランの一皿に変わる体験は新鮮だ。安全な生産体制で育てた地元の食材が、生産者・事業者・観光を一本につなぐ。雇用と収入を生み、農産物の価値を底上げする取り組みとして注目を集める。ローカルメモタイでマンゴーは身近な果物だ。屋台では青いマンゴーを塩唐辛子につけて食べるのが定番で、甘さだけでなく酸味や塩気を楽しむ文化が根づく。その日常の味をファインダイニングへ昇華させる発想は、地元の食習慣への誇りそのものである。チェンマイは近年フードツーリズムに力を入れており、農産物を物語として売る動きは今後も加速しそうだ。参考URLタイ国営放送(PRD)チェンマイ記事https://radiochiangmai.prd.go.th/th/content/category/detail/id/57/iid/511108TOP Image©Unsplash