スペインの食品メーカーHelios(エリオス)は、主力商品の「マヨネサ(mayonesa)」の表記を、地中海の島メノルカの港町マオンに由来する「マオネサ(mahonesa)」に変更すると発表した。同社が仕掛けた広告キャンペーンの一環として、マヨルカ島出身の人気インフルエンサーを起用し、SNS上で「スーパーにh表記の商品がない」と話題化させたことが背景にある。同社が実施した1000人超の調査では、日常的に「マヨネサ」と言う人が66%に上る一方、「マオネサ」を使う人は23%にとどまったが、起源を伝えることで地元への誇りやブランドへの愛着が強まる傾向が確認されたという。綴りを巡る長年の論争マオネサの語源には諸説あり、有力とされるのが1756年、フランス軍がメノルカ島の統治権を一時的に握った際に生まれたという説だ。当時の司令官リシュリューの料理人が考案したとも、フランス側がメノルカ発祥のレシピを持ち帰り世界へ広めたともいわれる。スペイン王立アカデミー(RAE)は両方の綴りを正式に認めているが、実際にはフランス料理の影響から「y」表記の「マヨネサ」が圧倒的に浸透している。Helios社は前年にも、英語風の「ketchup」からスペイン語の正書法に合わせた「kétchup」へと表記を見直しており、今回の改名もブランドの「オリジン(起源)と正しさ」を訴求する一貫した戦略だ。新ラベルの商品はすでに工場で生産が始まっており、倉庫にある旧ラベル製品の在庫が流通しきった後、1〜2カ月ほどで店頭に並ぶ見通しだ。出展EL PAÍS記事https://elpais.com/gastronomia/2026-06-27/mayonesa-o-mahonesa-una-campana-publicitaria-reabre-el-debate-en-redes-sociales-y-defiende-que-se-reconozca-su-origen-menorquin.htmlTOP Image©iStock