タイのCLPグループが展開するブランド「SISOD(シーソッド)」が、エンドウ豆プロテイン入りのコメ由来飲料「SISOD RICE MILK(シーソッド・ライスミルク)」を2026年6月に正式発表した。コメ消費が減る中、健康志向の高い新世代を狙う一手だという。同社は人気グローバルアイドルグループ「NCT DREAM」を起用し、ブランドのグローバル展開を視野に入れる。今年の売上目標は2億バーツ(約8.6億円)。植物性ミルク市場が拡大を続ける中、コメの新たな消費の形として注目を集めている。自動車部品から農業、そして米ミルクへ©︎Unsplash同社は50年以上にわたり自動車部品を手がけてきた家族経営の企業だという。20年前、先代がEV時代の到来を見据え、日本の農業機械に着目して農業分野へ参入したという。コメ農家の課題に直面した同社は、収穫後すぐに売らないと腐ってしまう生米の問題を、製粉能力を高める技術革新で支援。乾燥米として販売できる仕組みを整え、持続可能な販路として「SISOD」を立ち上げたという。同ブランドの最初の商品は精米したてのコメで、4年前から高級スーパー「Gourmet Market(グルメマーケット)」で販売されてきたという。買い手がコメの種類や精米度合いを自分で選べる点が特徴だという。同社は今後、コメを重視する韓国やフィリピンなどアジア市場への進出を年末に予定し、グローバル展開を加速させる構えだという。コメ離れと植物性ミルク人気©︎Unsplashタイの新世代のコメ離れは深刻で、1人あたりの年間消費量は半減したという。一方で植物性ミルク市場は200億バーツ(約860億円)規模に達し、急成長を続ける。かつて植物性ミルクは動物性ミルクのアレルギー対応が主だったが、今では健康志向の人々の選択肢へと変わったという。同社はこの流れに乗り、飲みやすい形でコメを届けようとしている。ローカルメモタイではコメが食文化の中心にあるが、若い世代を中心に「コメ離れ」が進んでいるのは日本とよく似た状況だ。都市部にカフェ文化が根づき、健康志向やダイエット意識が高まる中、糖質を気にしてコメを避ける人も増えている。そんな中で「飲むコメ」という発想は、コメ農家を守りながら新世代の生活様式に寄り添う巧みな一手と言える。K-POPアイドルを起用する点も、タイの若者市場を熟知した戦略だ。参考URLPrachachat(ประชาชาติธุรกิจ)記事https://www.prachachat.net/biz-movement/news-2019419TOP Image©Unsplash