オーストリアのグラーツ大学(University of Graz)の研究チームが、食品包装などに由来するマイクロプラスチックに、腸内環境を乱し大腸がんやうつ病のリスクを高める可能性があることを発見した。人間から採取した便サンプルを用いた世界初の研究で、腸内細菌をマイクロプラスチックに曝露させたところ、大腸がんやうつ病患者に見られるものと類似した細菌活動の変化を確認。専門家はこの発見を重要視する一方、健康被害との直接的な因果関係を証明するには、さらなる研究が必要だと慎重な姿勢を示している。マイクロプラスチックが招く腸内細菌の変化マイクロプラスチックは、プラスチック製品が劣化して生じる微小な粒子で、食品や水を介して体内に侵入する。今回の研究では、5種類のプラスチックに曝露された腸内細菌は酸性化し、特に消化に重要なバシロタ菌(Bacillota)が変化。これが大腸がんやうつ病と関連する腸内環境の変化と似ていることが判明した。研究チームは、プラスチック表面の化学物質などが原因と推測している。健康への断定的な影響を示すには時期尚早だが、日常生活でマイクロプラスチックへの曝露を減らす予防策が重要であると指摘。この画期的な研究結果は、ベルリンで開かれる欧州消化器病学会議で正式に発表される予定だ。出典Big News Network.com記事https://www.bignewsnetwork.com/news/278621875/microplastics-may-raise-bowel-cancer-depression-risk-studyTop Image©️iStock