概要食文化の多様性と消費者の購買力向上を背景に、東南アジアのF&B(飲食)業界は急速な拡大を続けている。国内市場で足場を固めたブランドが国境を越えて出店を加速させ、域内の競争は新たな局面を迎えた。Seasia(2026年3月1日付)が2025年実績データをもとに集計したランキングでは、首位にタイ発「Cafe Amazon(カフェ・アマゾン)」が約5,000店舗で君臨。そして注目すべきは、インドネシア発コーヒーブランド「Kopi Kenangan(コピ・クナンガン)」が1,100店舗超で3位に入ったことだ。地元の味を武器に国際市場へ打って出る東南アジア発ブランドの台頭を象徴するランキングとなった。コピ・クナンガンが証明したインドネシア発ブランドの国際競争力今回のランキングに名を連ねた5社はいずれも、自国の食文化や嗜好を出発点としながら、隣国・域外へと果敢に版図を広げてきたブランドだ。業態はコーヒーからファストフード、バブルティーまで多岐にわたり、東南アジアF&B市場の厚みと多様性を示している。©︎Unsplash1. Cafe Amazon(カフェ・アマゾン)/タイタイのガソリンスタンド併設型カフェとして出発し、現在は約5,000店舗を誇る東南アジア最大のコーヒーチェーン。商業施設・空港を含む10カ国以上に展開しており、低価格帯ながら安定した品質で幅広い層から支持を集める。2. Jollibee(ジョリビー)/フィリピンフィリピン発のファストフードチェーンで、東南アジアに1,293店舗を展開する国民的ブランド。看板メニューのチキン「Chickenjoy(チキンジョイ)」はオリジナルと辛口の2種類があり、外はサクサク、中はジューシーな食感で知られる。3. Kopi Kenangan(コピ・クナンガン)/インドネシアインドネシア産アレン砂糖を使ったコーヒーで中間層の心を掴み、国内外で1,100店舗超に成長。マレーシア・シンガポール・フィリピン・インド・オーストラリアへ進出し、東南アジア発ブランドとして初めてトップ3入りを果たした。4. Tealive(ティーライブ)/マレーシアマレーシア発のモダンなバブルティーブランドで、1,000店舗以上を東南アジア各国に展開。若い世代を中心にSNS映えするドリンクメニューが人気を博しており、ティー市場でのプレゼンスを急速に拡大している。5. Highland Coffee(ハイランドコーヒー)/ベトナムベトナム独自の深煎りコーヒー文化を現代的なカフェスタイルに昇華させた865店舗のチェーン。長い歴史を持つベトナムのコーヒー文化をブランドのアイデンティティとして前面に出し、国内外のコーヒー愛好家を引き付けている。多様化するカフェ文化——バブルティーからベトナムコーヒーまで©︎Unsplash4位のティーライブはモダンなバブルティーコンセプトで1,000店舗以上を展開し、マレーシア発ブランドとして東南アジア各国に根を張る。5位のハイランドコーヒーはベトナム独自のコーヒー文化を現代的なカフェスタイルに昇華させ、865店舗を展開。コーヒーとティーの両軸でカフェ業態が多様化し、若い消費者層の取り込み競争が一層激しくなっている。ローカルメモインドネシアにおいてコピ(コーヒー)は単なる飲み物ではなく、日常の社交や一服の文化として深く根付いている。コピ・クナンガンがアレン砂糖を使うのも、インドネシア人が慣れ親しんだ甘さへの執着を巧みに商品化したためだ。それがローカル感覚を保ちながら国際市場でも通用するという希有な成功例になっている。一方、東南アジア全体でカフェ文化が急速に「インスタ映え」や「ライフスタイル提案型」へ進化しており、飲料提供にとどまらないブランド体験の競争が今後さらに激しくなると見られる。参考URLdetikFood記事https://food.detik.com/info-kuliner/d-8379960/wow-brand-indonesia-ini-masuk-5-besar-raksasa-f-b-di-asia-tenggara各社URLhttps://www.cafe-amazon.com/enhttps://www.jollibee.com.ph/https://kopikenangan.com/https://tealivebranchesinmalaysia.nicepage.io/Home.htmlhttps://www.highlandscoffee.com.vn/TOP Image©︎kopikenangan