現在米国では65歳以上の高齢者の肥満率は約40%で、2型糖尿病の罹患率も30%近くにもなるという。一方で、最近JAMA Cardiology誌が行った研究によると、65歳以上の2型糖尿病患者の約60%が1年以内にGLP-1薬の使用を中止していることが判った。また、ピッツバーグ大学のティモシー・アンダーソン博士によれば、65歳以上の患者は薬の使用を中止する確率が若年層よりも20~30%高く、再び使用する率は低いという。なぜ高齢者はGLP-1薬を止めてしまうのか?研究者らは、高齢者がGLP-1薬を止めてしまう理由として、①費用の問題:保険が適用されないと月額1000ドル近く費用かかるため、続かない。②胃腸障害の副作用が辛い:患者の約20%が吐き気や嘔吐、下痢などの副作用を経験。③筋肉量が減少して体力が低下するのが怖い:GLP-1薬による減量の35~45%が脂肪ではなく、筋肉や骨によるものであり、それに伴い体力も落ちてしまう。体力が落ちると転倒や骨折にもつながりやすい。などを挙げている。また、患者が血糖値や体重の目標を達成した後もGLP-1薬を継続して使用する必要がある事を理解していない可能性もあるとの事。出典New York Times記事https://www.nytimes.com/2025/12/21/health/older-people-glp1-weight.html Top Image:©Unsplash