中国最大のコンビニチェーン、美宜佳(Meiyijia/メイイージア)が、海外展開用ブランド「Ohmee(オーミー)」としてベトナム市場に参入したという。2026年5月、ハノイ市内3店舗(チャンキムスエン通り35番・チエウクック通り53番・ヴィンホームズスマートシティ)を同時オープン。東南アジア攻略の足がかりとして現地運営パートナーと提携しつつ、まず直営で運営を開始し、その後フランチャイズ展開へ移行する戦略を取るとのこと。ベトナムのコンビニ市場はWinMart+(ウィンマートプラス)、Circle K(サークルK)、GS25(ジーエスニジュウゴ)、FamilyMart(ファミリーマート)、7-Eleven(セブン-イレブン)など既存勢力が強く、新規参入の難度は高いとされる。フランチャイズ戦略と急成長の軌跡©︎Unsplash1997年創業の美宜佳は、2020年に中国国内で2万店舗を達成し、その後わずか5年足らずで約4万店舗へと倍増させたという。この急拡大を支えたのは、店舗管理・サプライチェーン・フランチャイズ管理の全面的なデジタル化だという。シンガポールの市場調査会社Momentum Works(モメンタムワークス)はこの点を高く評価する一方、Ohmeeのベトナム進出については、小売構造・所得水準・都市開発の違いが初期の障壁になると指摘する。ベトナムでのOhmeeは「まず直営で運営モデルを確立し、次にフランチャイズで急拡大する」という同社お家芸の手法を踏襲しており、マーケティングディレクターのHung Tran(フン・チャン)氏もこの段階的アプローチを強調している。急成長するベトナムのコンビニ市場©︎UnsplashDPS Media JSC(ディーピーエス・メディア・ジェイエスシー)の2024〜25年レポートによると、ベトナムのコンビニ市場規模は2025年までに約1兆2160億ドン(約4億6100万米ドル/約724億円)に達し、年率13%超で成長すると見込まれるという。ベトナムのZ世代の消費習慣の変化や、コンビニネットワークの地方展開が成長を後押ししているという。コンビニは単なる売店を超え、多様なサービスを備えた「生活インフラ」へと進化しつつあり、Ohmeeが参入するタイミングとしては市場の成熟手前という好機とも言えるという。ローカルメモベトナムのコンビニは日本や韓国系チェーンの影響を強く受けており、GS25やFamilyMartが若者を中心に高い人気を誇る。一方、地元系のWinMart+は圧倒的な店舗数で生活密着型の強みを持つ。中国発のOhmeeが「外資コンビニ」として受け入れられるには、現地の食文化や価格帯へのフィットが鍵だ。豊富なデジタルノウハウと4万店舗の運営経験を持つ美宜佳が、どこまでローカライズを徹底できるか、その覚悟が問われる局面である。参考URLTuoi Tre News記事https://news.tuoitre.vn/chinas-convenience-store-giant-meiyijia-opens-first-ohmee-outlets-in-vietnam-103260504174156251.htmTOP Image©Unsplash