低価格と積極的な値引きプロモーションで知られる中国のECプラットフォームTemuが、欧州で食品事業への参入を計画していることがわかった。具体的には、欧州市場向けに欧州で製造された食品の取り扱いを計画している。ファッションや家庭用品を極端な低価格で提供し急成長を遂げている同社は、食品分野でも同様の低価格戦略をとる見込みで、現地の食品メーカーと提携を模索中である。この動きは、欧州の食品市場に激しい価格競争をもたらし、特に生産コストの高騰に直面する農家へのさらなる圧力となることが懸念される。難易度の高い欧州の食品市場Temuは2022年の設立からわずか1年で欧州市場に進出し、現在ではEU域内で月間9,000万人超のユーザーを擁する大手ECプラットフォームへと成長した。2024年には姉妹ブランドSHEINと合わせて約1,000億ユーロの売上を達成し、ZARAなどの既存ブランドを大きく上回る成果を上げている。同社は「仲介者」としての立場を取り、購入者が輸入者として責任を負うビジネスモデルを採用している。このモデルと膨大なユーザー基盤を武器に食品分野への進出を図っており、既存の流通構造を揺るがす可能性がある。欧州の生産者からは今回の事業拡大計画に批判の声が集まっており、業界専門家は競争の激化や品質基準の低下を懸念している。なお、欧州におけるECプラットフォームの食品事業参入は、Amazonが2024年に撤退するなど非常にハードルが高いだけに、Temuの今後の動向に注目が集まっている。出典https://www.agrarheute.com/management/billig-versand-temu-steigt-lebensmittelhandel-635377https://www.kitchenstories.com/en/stories/temu-plans-entry-into-the-food-marketTOP image@kitchenstories