2022年から続いていたココア市場の価格高騰が、2025年に入り初めて安定化した。西アフリカでのカカオ豆の不作を背景に、一時は1kgあたり10ドル(約1,480円)超の史上最高値を記録したが、現在は約7ドルで推移している。価格上昇による欧州での需要減退や、市場への投機的関心の低下が主な要因で、高騰に苦しんできた食品・飲料メーカーにとって価格の予測可能性が戻ったことは一時的な安堵材料となっている。しかし、依然として高値圏であることに変わりはなく、市場の先行きは不透明である。安定の裏に潜む、再高騰のリスク価格高騰を受け、大手メーカーのバリー・カレボーやハーシーは販売量予測の引き下げや大幅な価格改定で対応。一部の加工業者は生産を一時停止するなど、サプライチェーン全体で戦略的な対応を迫られた。今回の市場安定はメーカーにとって好機だが、この平穏は長く続かない可能性が高い。最大の供給地である西アフリカの政情不安や異常気象といったリスクは依然として存在し、在庫水準も歴史的に低いままだ。ココア市場は依然として脆弱であり、メーカーには今後の変動を見越した俊敏な戦略が求められる。出典FoodNavigator記事https://www.foodnavigator.com/Article/2025/09/26/cocoa-prices-stabilise-after-record-surge-impact-on-manufacturersTOP Image©Unsplash