Z世代のセルフケア革命 vol.1 心と体を整えるライフスタイルハッスルな「That Girl 」から 調和のとれた「スローライフ」へZ世代のセルフケアに対するアプローチは常に進化している。それは、全てにおいて”優等生”な「That Girl (あの娘 )」を目標とするトレンドから始まり、今ではよりマインドフルでバランスの取れた「Slow living(スローライフ)」の哲学へと移行している。この進化は、メンタルヘルスに対するより深い理解と、目まぐるしく変化する世界の中で持続可能なライフスタイルを模索する若者たちの姿勢を反映している。生産性と美的完璧さを追求した「That Girl 」トレンド「That Girl (あの娘 )」トレンドはTikTok上で強力な勢いで台頭し、高度に構造化され、美的感覚を重視したセルフケアのアプローチを促進した。このトレンドは以下のようなライフスタイルを特徴とする。厳密な日課:朝の日課には、運動、健康的な食事、マインドフルネスの実践などのルーティンが含まれる美的完璧さ : このトレンドは視覚的な魅力が強調され、整理整頓された空間やスタイリッシュなアスレジャーウェア(普段着として着るスポーツウェア)を着用生産性と達成感: 目標を設定し達成すること、そして常に自己向上に努めることに強い焦点が当てられた当初は刺激的だったこのトレンドだったが、非現実的な期待や過度な向上心が伴い、理想的なライフスタイルを追い求めるあまり、自分に対する物足りなさや失望感を感じるようになるなど、常に自己改善を求められるプレッシャーからストレスや不安が増大し、結果として逆効果のセルフケアになってしまうケースも増えたのだった。バランスとマインドフルネスの「Slow living」このような「That Girl (あの娘 )」のトレンドの潜在的なマイナス面を受け、「Slow living(スローライフ)」と呼ばれる対抗運動が支持を集めるようになった。スローライフとは、料理、掃除、ペットや子供の世話、セルフケア、庭の手入れなど、1日の最も基本的な家事や雑事の合間に、パートタイム、フリーランス、またはカジュアルな仕事をする、というライフスタイルを差す。喧騒から離れた生活を好み、2世代前の祖父母の日常には恐らくありふれたことであっただろう活動を優先する暮らしだ。スローライフは目新しい概念ではないが、このムーブメントは、ノンストップのテクノロジーに依存した世界で、人生の意味や目的、そして最も重要な安らぎを見出そうとする人々の間で盛り上がりを見せている。「生きるために働く」のではなく、「働くために生きる」必要性は、特にストレス値が最も高いとされ、「燃え尽き症候群」が蔓延する先進国においてますます高まっているのだ。平均して、世界8か国(オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、インド、日本、英国、米国)の労働者の48%が現在燃え尽き症候群に苦しんでいると回答したスローライフを構成する基本的要素には以下のようなものが挙げられる。マインドフルネス: 現在に存在し、その瞬間に完全に集中するシンプルさ: 量より質を優先し、不必要な散らかりや気を散らすものを避ける持続可能性: 環境に配慮した選択をし、倫理的な消費を支持するバランス: 仕事、休息、そして楽しみの間の健全なバランスを見つけるつながり: 家族、友人、地域社会、そして地球や土地とのより深い関係を築くスローライフの核心は、日々の活動を目的、意図、集中をもって行うマインドフルネスの延長線上にあると言っても過言ではない。ブランドとTikTokクリエーターのコラボ事例マインドフルに自分自身と向き合い、自信を持つことはスローライフの重要な要素であることに着目し、TikTokクリエイターとコラボレーションしたブランドがある。健全でオルタナティブなコンテンツで知られるTikTokクリエイターのNiamhは、デオドラントブランドのMitchumと提携して、一年の振り返りと新年を展望する動画に、この製品を盛り込んだ。動画でこのデオドラントを使うことで自信を持って自分らしく生き生きと活動できることを発信。この提携はあらゆるセルフケアブランドや、自分に自信を持つことをサポートする製品やサービスプロバイダーにとってTikTokとのコラボができるという可能性を示している。出典:https://www.elle.com.au/life/career/slow-living-movement-what-is/ https://www.bcg.com/press/11june2024-half-of-workers-around-the-world-struggling-with-burnout