世界第5位のカカオ生産国カメルーンの南西部で、カカオの真菌性疾患である黒莢病(くろきょうびょう・Black Pod Disease)が猛威を振るい、カカオ農園に壊滅的な被害を与えている。2025年7月からの記録的な豪雨がこの病気の蔓延に最適な湿潤環境を生み出したことに加え、隣国から密輸された安価で効果のない偽造農薬の使用が事態を悪化させている。この影響で収穫量は激減し、多くの農家がローンの返済や生計の維持に苦しむなど、深刻な経済的困窮に陥っている。複合的要因が招いた被害被害拡大の背景には、天候不順だけでなく、人為的な要因も複雑に絡み合っている。多くの小規模農家は専門家の指導に従わず、安価な偽造農薬に頼る傾向がある。これに加え、剪定の遅れや不適切な農地管理といった従来の慣行も被害を深刻化させた。地元当局は偽造農薬の市場への流入を食い止めようとしているが、地域の武装勢力による封鎖が取締りの妨げとなっている。農家からは「どうやってこの季節を乗り切ればいいのかわからない」と悲痛な声が上がっており、収穫減による経済的打撃は当面続くとみられる。出典ロイター記事https://www.reuters.com/business/environment/black-pod-disease-devastates-cocoa-farms-southwest-cameroon-2025-09-16/Top Image©︎Reuter