タイのタンパク質食品大手Betagro(ベタグロ)社は、高まる健康志向とプロテイン需要に応えるため、鶏むね肉を原料とする画期的な麺「Chicken Made Noodle(チキン・メイド・ヌードル)」を開発したとのことだ。この製品は、2026年にバンコクで開催された食品見本市「ThaiFex-Anuga Asia(タイフェックス・アヌーガ・アジア)」で発表され、その革新性が高く評価されてtasteInnovation Awards(テイストイノベーション・アワード)を受賞したとのことだ。通常の食事に組み込むだけで、1食あたりのタンパク質摂取量を手軽に倍増させることを目的としているという。同社はこの新製品を通じて、アジアの消費者に魅力的で新しい高タンパク食の選択肢を提供する方針だという。アジアから世界へ、鶏肉麺の挑戦©︎Betagroアジア市場では健康志向の高まりからプロテイン需要が急増している。これまでプロテイン製品は飲料やスナックが主流だったが、同社はアジアで主食として親しまれている「麺」に着目し、小麦粉の代わりに鶏むね肉を押し出し製法で麺状に加工するユニークな製品を開発したという。これにより、例えばチキンカレー麺のような料理では、具材と麺の両方からタンパク質を摂取でき、1食あたりの総量を大幅に増やすことが可能になるとのこと。同社はまず、麺文化が根付いているシンガポールや香港、フィリピンへの輸出を開始し、将来的には欧州市場も視野に入れるとされる。この革新的な同製品を皮切りに、キンパ(韓国風海苔巻き)やタイのスイーツといった加工食品群を拡充し、単なる鶏肉供給業者から総合食品企業へと進化する戦略を推進していくとのことだ。なぜ「麺」だったのか?その戦略的理由©Unsplash同社が製品形態として「麺」を選んだのは、世界的な親しみやすさが理由だという。アジアはもちろん、欧米でも広く食されているため、鶏むね肉で作られているという斬新なコンセプトでも消費者が受け入れやすいとされる。この馴染み深い形状は、新しい食文化を提案する上での心理的な障壁を下げ、特に海外市場への展開において重要な役割を果たすと期待されているとのことだ。ローカルメモタイは屋台文化が根強く、麺料理は日常食として深く浸透している。そこに「高タンパク」という現代的な健康価値を掛け合わせた点に、この製品の面白さがある。鶏肉のプロが作る麺だからこそ、味や食感への期待も高まる。これまではフィットネス層が中心だったプロテイン市場が、一般的な食事の選択肢として広がるきっかけになるかもしれない。特に、手軽に栄養バランスを整えたいと考えるアジアの都市部の多忙な消費者層に強く響きそうだ。参考URLfoodnavigator-asia記事 https://www.foodnavigator-asia.com/Article/2026/06/09/betagro-turns-chicken-into-noodles-to-double-protein-per-meal/Top Image:©︎Unsplash