Southern Illinois University Carbondale(サザン・イリノイ大学カーボンデール校、SIU)の研究チームが、廃棄されたペットボトルなどを原料にした高たんぱくクッキー「µBites(マイクロバイツ)」を開発した。NASA(ナサ)の食料技術コンペ「Deep Space Food Challenge」の支援を受けた成果で、限られた資源と少ない廃棄物で栄養価の高い食料をつくる技術を目指す。プラスチックの破片をそのまま生地に混ぜるのではない。分解して取り出した炭素分子を酵母に与え、たんぱく質などの栄養素をつくらせる仕組みだ。成果は学会ACS Fall 2026で発表され、「プラスチックでできたクッキー」という表現に驚きと戸惑いの声が広がっている。PETから栄養素をつくる仕組みと課題原料はペットボトルに使われるPET(ポリエチレンテレフタレート)と、トウモロコシの茎や葉といった植物残渣。これらを高温高圧の水と酸素で分解する「酸化的熱水溶解」で小さな分子に変え、改良した酵母がたんぱく質や脂質へ変換する。現状は食物繊維・でんぷん・甘味料を加え、3Dプリンターで成形している。同大学は別の酵母株でPET由来のエチレングリコールからβカロテンを、植物由来原料からバニラ香料をつくることにも成功した。American Chemical Society(アメリカ化学会、ACS)によれば実験的な食用には適するが、査読論文は未発表で味覚試験の許可も待つ段階。安全性と量産性の検証が今後の課題となる。参考動画https://youtu.be/YQywN1VuMKU?si=Hd3_XyphVTiPgPJD出展Gastronomía & Cía記事https://www.gastronomiaycia.com/galletas-elaboradas-con-plastico-asi-se-convierten-las-botellas-de-plastico-en-alimento/TOP Image©SIU Carbondale Communications