米国食品医薬品局(FDA)は、2025年10月にも食品添加物の安全性に関する「GRAS(Generally Recognized as Safe)」制度の改正案を発表する見込みだ。この改正は、企業が専門家と共に安全性を自主的に確認する「自己認証GRAS」の廃止を主な目的としている。保健福祉省(HHS)の指示に基づくもので、食品添加物の安全性評価における透明性の向上を目指す。しかし、業界団体からは審査遅延やサプライチェーンへの影響、法的な正当性への懸念が表明されており、今後の動向が注目される。制度変更の背景と山積する課題GRAS制度には、FDAへ届け出る公式な方法と、通知義務がない「自己認証」の2つがあった。後者は1990年代に導入されたが、透明性の欠如が問題視されてきた。今回の改正案はこの「抜け穴」を塞ぐものと目されている。もし自己認証が廃止されれば、企業は全ての食品添加物をFDAに届け出る必要が生じる。業界は、現状でも2年以上かかる審査がさらに遅延することや、既存の自己認証製品の扱いが不明確であることを強く懸念。今後は数年がかりのプロセスが予想され、FDAの権限を問う法廷闘争に発展する可能性も指摘されている。出典Foodnavigator記事https://www.foodnavigator-usa.com/Article/2025/09/09/fda-moves-ahead-with-proposals-to-amend-gras-regulations/Top Image©︎FDA