概要ベトナムのクラフトビール市場は、東南アジア全体をけん引する存在へと成長した。サイゴン(ホーチミン)ではクラフトビールが一過性のブームを超え、都市を代表する基盤産業の一つとなった。その象徴として、「サイゴン・クラフトビール・フェスティバル」が開催されている。このイベントは「東洋と西洋のビール文化が交わるイベント」と位置付けられている。ベトナムクラフトビールが一堂に会するイベント2026年1月10日に開催された「サイゴン・クラフトビール・フェスティバル2026」のテーマは、「世界のホップ、地元のビール、ワイルドな週末」だ。©Mervinこのイベントは単なる試飲会ではなく、地元の醸造家と国際的な技術、そしてベトナム文化を融合させた、実験的な場でもある。2026年の同イベントには、ベトナムを代表する厳選されたクラフトビール醸造所が出展した。力強い苦味のビールから清涼感あふれるビールまで、参加者は多様な風味のビールを体験した。出展したビール醸造所Turtle Lake Brewing Company(タートルレイク・ブリューイング・カンパニー)Tê Tê Beer(テテ・ビール)East West Brewing(イースト・ウエスト・ブリューイング)Koraï - The Ocean Beer(コライ-ザ・オーシャン・ビール)Mixtape Drinks(ミクステープ・ドリンクス)Steersman Brewery(ステアズマン・ブリュワリー)Toucan Brewery(トゥーカン・ブリュワリー )C-Brewmaster(C-ブリューマスター)7 Bridges Brewing Co.(セブン・ブリッジズ・ブリューイング・カンパニー)Bazan Brewing(バザン・ブリューイング )Turtle Lake Brewing Companyはベトナムクラフトビールの定番だ。East West Brewingはベトナムクラフトビールのパイオニアとして知られる。©Fourdozen, Inc.Tê Tê Beerは、遊び心あふれる創造的なビールを提供する。Mixtape Drinksも新感覚のユニークなビールを開発・販売している。©Tê Tê Beer同イベントでは、参加者の投票によってチャンピオンが決定する「People’s Choice Awards(ピープルズ・チョイス・アワード)」も開催された。地元フードがビールを引き立てるイベントには、クラフトビールを引き立てるさまざまなフードも登場した。ホテルLe Méridien Saigon(ル・メリディアン・サイゴン)は洗練された料理で参加者を迎えた。Bon - Asian Soul Kitchen(ボン-アジアン・ソウル・キッチン)は、ベトナムの家庭料理をモダンなアレンジで提供した。Soul Burger(ソウル・バーガー)は、クラシックなビールとよく合う豪快なパティのハンバーガーが特徴だ。また、会場にはDJが登場し、時間帯に合わせた音楽で会場のムードを盛り上げた。ゲームコーナーも登場し、ビアポンをはじめ、コントロールや酒量が試されるショットチャレンジなどのゲームで参加者たちは交流を楽しんだ。ローカルメモビールといえばドイツやベルギーを思い浮かべるが、ベトナムのクラフトビール市場の熱気は驚くべきものがある。経済成長著しいホーチミンならではの「新しいものを取り入れようとするエネルギー」を感じる。国際的な醸造技術と現地の食材や感性を組み合わせる試みは、まさに「東洋と西洋の融合」だ。単なる飲み物のイベントではなく、フード、音楽、アート、そしてコミュニティが一体となったカルチャーフェスとして成立している点に、この国の未来の豊かさが垣間見えるようである。参考URLVietcetera誌記事https://vietcetera.com/en/global-hops-local-pours-the-saigon-craft-beer-festival-2026-returns-for-a-wild-weekendTop Image:©Pexels