米国ニューヨーク州東部地区連邦地方裁判所は2026年9月2日、Kaneka Corporation(カネカ)が持つ還元型コエンザイムQ10(ユビキノール)特許のうち、2つのクレームを無効とする判断を示した。中国のCocrystal Technology (Jiaxing) Co., Ltd.(ココクリスタル・テクノロジー、以下ココクリスタル)が申し立てた略式判決を認めた形だ。裁判所は、カネカが特許法上の有用性と実施可能性の要件を満たしていないと認定した。これによりココクリスタルは、自社のユビキノール原料を無効クレームの制約なく米国で製造・販売できる。米国のユビキノール原料市場で調達の選択肢が広がるとの見方も出ている。争点はCoQ11の試験不足カネカは2023年10月、ココクリスタルのユビキノール原料「Crystal QH」が自社の米国特許第7,829,080号を侵害するとして提訴した。争点のクレームは、還元型コエンザイムQ11(CoQ11)を含む組成物を対象とするもの。裁判所は、同社が出願前に還元型CoQ9の安定化効果は試験していた一方、CoQ11では同等の試験を行っていなかったと指摘。有用性を立証できず、実施可能要件も満たさないと結論づけた。ただし特許取得時の不正行為を訴えるココクリスタル側の主張は退けられている。ココクリスタル社は原料名を「CrysQnol」へ切り替え中で、処方や規格は変えないとしている。出展Nutraceutical Business Review記事https://nutraceuticalbusinessreview.com/us-court-invalidates-kaneka-ubiquinol-patent-claims-cocrystalTOP Image©Unsplash