吉野家アメリカは、2025年6月1日付でポール・ニシヤマ氏を新社長に任命した。同氏はカリフォルニア州を拠点とするカフェチェーン・Better Buzz Coffee(ベターバズコーヒー)で最高執行責任者(COO)を務めた経験を持ち、過去にはカジュアルレストランチェーンのRubio's(ルビオズ)でも複数の役職を歴任している。同氏は持続的な成長と収益性の向上、品質へのコミットメントにおいて成功実績を有しており、吉野家アメリカの事業拡大をリードする存在として期待が寄せられる。成長停滞からの脱却へ吉野家アメリカは過去数年間で店舗数が減少し、成長の勢いを失っている。店舗数は2021年初頭に106店舗だったのに対し、2024年初頭には100店舗にまで減少した。この状況下でニシヤマ氏の就任は同社の成長再開への鍵と期待されている。また、同社の主力商品である牛丼はボウル型の食事を好む米国のファストカジュアルのトレンドと合致しており、CAVAなどの類似メニューを持つチェーンが成功を収めていることから同社もこの流れに乗れる可能性がある。さらに全米レストラン協会は2025年はアジアをコンセプトとする料理がトレンドになると予測しており、同社はこの好機を活かして市場での存在感を高めることが期待されている。出典RESTAURANTDIVE記事https://www.restaurantdive.com/news/yoshinoya-america-president-paul-nishiyama/749256/TOP Image©︎Yoshinoya